どーでもいい話
その5 いらん知識


 俺は自他共に認める「いらん知識のホームラン王」である。
 蛇足ながらいうと、いらん知識というのは「どうかんがえても知っていることが無意味な知識」のことである。
 試しに、いらん知識を羅列してみる(意味ねー一言で取り上げたもの以外)と

 1.蛇足のルーツ
 2.ホールインワンとアルバトロスの確率
 3.トウが立つ、の「トウ」とは?
 4.推敲のルーツ

 こんな感じである。
 どれもこれも知っていたところで役に立たないものばかりである。
 放っておくと路頭に迷う人がいるだろうから、上のものについて解説をすると

 1.蛇の絵を早くかいたものが饅頭を食える、という遊びをしたところ一番早かったヤツが「おれは足をかく余裕もあるぜ」といって書き足した挙げ句、「足があったら蛇じゃねえ」と突っ込まれて饅頭も取られてしまった。
 意味は「不必要な付け足し」である。

 2.ホールインワンの確率は10万分の1、アルバトロスは20万分の1

 3.ふきのとう。ふきのとうはタケノコと同様に伸びすぎると不味くて食べられたものじゃないので。
 つまり、立つくらいまでの高さになったら食べ頃を過ぎているというわけである。

 4.ある詩のなかで「戸を推す」という表現があったのだが、「戸を敲く」の方が良いのではないかと思い直し、いろいろと考えたのがルーツ。
 意味は「ものごとを熟慮する」である。

 さて、意味も分かったところで本題である。
 若干名の疑問に応えようとということで、「いらん知識はいつどこで入手するのか?」について語りたいと思う。

 結論を先にいえば「古くは小学生の頃、新しくはつい最近、様々なソースから」手に入れる。
 ソースとして圧倒的に多いのはテレビである。次は新聞といったところ。
 例えば、前出のホールインワンの確率は小学生か中学生の頃に朝日新聞のスポーツ欄に書いてあったのを覚えていたわけである。
 他の人はどうなのか知らないが、俺の場合は覚えていなくてはいけないことよりもすぐに忘れていいことの方が鮮明に記憶されるのである。
 そのため、10年15年経つとそういった知識が蓄積されるのである。

 だからといって何にでも精通しているわけではない。
 例えば、音楽芸能部門は相当疎い。これはただ単に興味がないだけであるが。
 その昔、氷室京介と小室哲哉の区別が付かなくて笑いものにされた前科があったりする。
 どー考えても別人なのに。っていうか「室」しかあってねえ。

 最後にいらん知識を一つ紹介と簡単なクイズを一つ出しておく。
 まあ、苦し紛れの締めということで。

 いらん知識:おはぎとぼた餅の違いは名前だけである
 「おはぎ」はその名の通り萩の花から名が付いたもの。「ぼた餅」は牡丹がその語源である。
 なぜ名前に違いが出たのか?それは彼岸の季節に違いがある。
 牡丹は春の植物で、萩は秋の植物である。
 つまり春の彼岸に出すのは「ぼた餅」で、秋は「おはぎ」というわけである。

 クイズというより常識
 ご飯茶碗と汁物の器は片方を右、他方を左に置くと決まっている。
 さて、どっちが右に来なくてはならないか?

 正解は次の話のアタマにでも書こうと思う。