まずさしあたってはかつお節の話から。
我が家のかつお節は、かんなを逆さにした削り機で本節(かつおの背の部分を干したもの)もしくは亀節(こちらは腹の部分を干したもの)を削って使っている。
これは俺が幼い頃からやっていたことなので、他の家庭でも当然そうしているとばかり思っていた。
しかし、実はほとんどの家庭には削り節がないと言う事実を知ったのは俺が高校の時だった。
ようするに、我が家のかつお節環境(いやな環境だな)というのは世間一般から見ればかなり天然記念物ものなのである。
これを知ったとき、俺はかなりの衝撃を受けた気がする。
まあ、自分の選んだベストオブメイドが他2人から「あれだけはない」といわれたよりは衝撃はないと思うが。
で、何でこんな昔の話を急に思い出したかというと、またこういう事件?が最近起きたからである。
今回は何だったかというと「湯船のかき混ぜ棒」である。
最新式のお湯をはる風呂には縁のない話だが、釜でわかす形式の風呂だと湯船の温度が上の方が熱くて下の方がぬるい、もしくはまるっきり水と言う状態が出来上がる。
これはまあ暖かい水が上昇するので避けようもないのだが、問題はこれをどう撹拌するかである。
うちの場合は、湯船をかき混ぜる棒がやはり物心ついた頃からあった(といっても買い換えはしているが)ので何も問題がない。
しかし、棒がない家もあるのである。
どうやらサルそうめんの家がそうらしく、「どうしたもんでしょう?」と相談されたのである。
オールプラスチックのふたでかき混ぜるという無難な選択肢も当然あるが、かき混ぜるのに適さないふたもある。
サルそうめんの家の風呂のふたはどうやらその適さない類のものらしい。
結局、その時はろくなアイデアが出ないで結論がつかないまま尻窄みというありがちな終わり方をしたのだが、その時思ったのが、「かき混ぜ棒がない家もあるんだ」ということである。
こういう事に気付かない理由というのはやっぱり自分の家が普通だ、と勝手に決めつけているからなのだろう。
世の中知らないことはまだまだ多い。
ところで、フライパンを使って洗った後に油が馴染むように油を引いて保管しておくって言うのは常識なのだろうか、非常識なのだろうか?
ちょっと気になった。
当然、金属製のフライパンに限った話である。
ん?そもそもフライパンは金属製が普通なのだろうか?それとも、テフロンなどの加工を施したものが普通なのだろうか?
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